介護職を辞めた後のキャリアは?転職のメリットとデメリットを解説

介護職は、高齢者や障がい者の生活を支える重要な役割を担う一方で、身体的・精神的な負担が大きいとされる職業でもあります。

そのため、介護職から異業種へのキャリアチェンジを考える方も少なくありません。

本記事では、介護職を辞めた後のキャリアについて、転職のメリットとデメリット、注意点などを詳しく解説します。

介護職を辞めた後のキャリアとは

介護職を辞めた後のキャリアは、個人の経験や希望によって様々です。

介護の経験を活かして関連分野に転職する方もいれば、全く異なる業界にチャレンジする方もいます。ここでは、介護職を辞める理由と、キャリアを活かしやすい転職先について見ていきましょう。

介護職を辞めるよくある理由とは?

介護職を辞める理由は多岐にわたりますが、最も多い理由は人間関係です。

退職理由(複数回答) 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
家族の介護・看護のため 3.40% 4.10% 4.90% 5.00% 4.50%
結婚・妊娠・出産・育児のため 13.30% 20.40% 19.90% 8.20% 8.40%
病気・高齢のため 3.00% 3.10% 3.10% 3.40% 3.10%
定年・雇用契約の満了のため 3.00% 3.10% 3.10% 3.30% 3.10%
家族の転職・転勤、又は事業所の移転のため 1.70% 1.40% 1.70% 1.60% 1.70%
法人や施設・事業所の理念や
運営のあり方に不満があったため
8.60% 8.80% 8.20% 8.30% 7.80%
職場の人間関係に問題があったため 23.20% 34.30% 26.80% 26.30% 19.90%
自分に向かない仕事だったため 6.60% 6.80% 6.70% 7.10% 7.60%
自分の将来の見込みが立たなかったため 16.20% 16.40% 16.50% 15.80% 13.20%
収入が少なかったため 16.60% 16.00% 16.40% 16.60% 16.00%
新しい資格を取ったから 7.60% 9.80% 7.70% 7.60% 5.90%
他に良い仕事・職場があったため 19.90% 17.00% 16.90% 19.00% 16.00%
人員整理・勧奨退職・法人解散・事業不振等のため 9.70% 9.60% 9.80% 9.90% 7.60%

参考:公益財団法人介護労働安定センター『令和5年度 介護労働実態調査結果

このデータは、2023年に公益財団法人介護労働安定センターが調査した、介護職における退職理由の調査結果です。ただし、この調査では異業種への転職かどうかに関わらず、同じ介護職へ転職した可能性も考えられます。とはいえ、「自分に向かない仕事だったため」と回答している元職員は、異業種への転職をした可能性が高いと言えます。

また、この調査項目に無い退職理由は以下のようなものが考えられます。

  • 身体的・精神的な負担が大きい
  • ライフスタイルや住居が変わった
  • 夜勤や不規則な勤務形態が辛かった
  • キャリアアップの機会不足

これらの理由は、個人の状況や職場環境によって異なりますが、多くの介護職員が共通して抱える悩みでもあります。

悩みの原因によっては、業界・業種を変えないと解決できないと捉えられやすいため、異業種へ転職する事態になってしまいます。

キャリアを活かしやすい転職先

介護職の経験を活かせる転職先としては、以下のような選択肢があります。

  • 医療系事務:事務職事態は倍率が高いですが、医療機関での事務業務であれば介護の知識を活かすことができます。
  • リハビリ関係職:「機能訓練指導員」の資格がある場合、リハビリ職への転職がおすすめです。
  • 心理カウンセラー:「高齢者ケアストレスカウンセラー」の資格があると、転職が有利になることがあります。
  • 保育士:誰かの生活の補助をする点で言えば、介護職と似ていると言えます。保育士は資格が必要ですが、保育補助の場合は資格は不要です。
  • 看護師:看護師免許の取得が必要ですが、介護職の経験を活かしやすい業界と言えます。看護助手であれば資格は不要です。

これらの職種であれば、介護の経験や知識を活かしながら転職が期待できます。

ただし、異業種への転職理由が職場のストレスによるものだった場合は特に注意が必要です。環境の変化は、更にストレスを与える原因となるので慎重に転職先を選びましょう。

介護職を辞めるメリット

人間関係といった、職場を変えるだけで改善できる悩みもあれば、介護の現場から離れないと解決できない問題はあります。介護職を辞めるメリットをいくつか紹介します。

  • 身体的・精神的負担の解消:介護職は身体を使う仕事が多く、ストレスも高いため、これらの負担から解放されます。
  • ワークライフバランスの改善:夜勤や不規則な勤務から解放され、プライベートの時間が確保しやすくなります。
  • 給与水準の向上:介護職よりも高給の職種に転職することで、収入アップの可能性があります。
  • キャリアの幅の拡大:異なる業界での経験を積むことで、将来的なキャリアの選択肢が広がります。

後述しますが、これらのメリットは介護職のまま転職することで解決できることもあります。次に紹介するデメリットも合わせて参考にし、慎重にキャリアを選択しましょう。

介護職を辞めるデメリット

一方で、介護職を辞めることには以下のようなデメリットもあります。

  • 収入の一時的な減少:未経験で転職する場合は、給与が下がる可能性があります。
  • 新しい環境への適応が必要:新しい職場や業界に慣れるまでに時間がかかることが多いです。
  • 資格や経験が無駄になる:介護関連の資格や経験が活かせない職種に就く場合は、これまでのスキルが活用できません。
  • 社会貢献度の低下感:直接的に人を助ける仕事から離れることで、社会貢献度が低下したと感じる可能性があります。

これらのデメリットを十分に考慮し、転職を決断することが重要です。

介護職から転職するときの注意

介護

介護職に限った話ではありませんが、現職を辞めて転職する際は以下のポイントに注意することが大切です。

  • 適切な退職時期の選択:繁忙期を避け、引き継ぎがスムーズに行える時期を選びましょう。
  • 貯蓄の確保:転職後の収入減少に備え、ある程度の貯蓄を確保しておくことが重要です。
  • 転職活動の並行:現職に就きながら転職活動を行い、収入の空白期間を最小限に抑えましょう。
  • 退職金の確認:退職金がある場合は、その金額と受け取り時期を確認しましょう。
  • 社会保険の確認:健康保険や年金の継続性について確認し、必要な手続きを行いましょう。

職場を変える転職で悩みが解決することも

介護職を完全に辞めるのではなく、職場を変えることで問題が解決する場合もあります。ここでは、そのような転職の例を紹介します。

夜勤が無い職場に転職する

夜勤無しの介護職は、主に日中のみサービスを提供する介護施設在宅介護サービス(訪問介護)に多く見られます。夜勤が無い介護職を選ぶことで、ワークライフバランスを重視した働き方が可能になります。

  • 規則正しい生活リズムの維持
  • 身体的負担の軽減
  • プライベート時間の確保
  • 規則正しい生活リズムの維持
  • 身体的負担の軽減

夜勤無しの求人探しをするときは、夜勤無しに特化した職場を紹介してくれる会社を選ぶことが、一番近道とも言えます。例えば、ケアリッツ・アンド・パートナーズでは夜勤無しの正社員として働くことが可能です。また、本サイトでは夜勤無しの条件に絞って検索することが可能ですので、是非ご利用下さい。

キャリア形成の支援が充実した職場に転職する

キャリアアップの機会が少ない職場から、研修制度や資格取得支援が充実した職場に転職することで、収入面や将来のキャリアパスの不安が解消される可能性があります。

  • スキルアップの機会増加
  • モチベーションの向上
  • 将来的な収入アップの可能性
  • 長期的なキャリアビジョンの構築

ただし、研修や資格取得に時間を割く必要があるため、プライベート時間の確保が必要になることもあります。自分にとって理想のキャリア形成が何なのか、長期的な視点で改めて自己分析をしてみるのがおすすめです。

まとめ:介護職を辞めた後の成功に向けて

介護職を辞めた後のキャリアは、個人の経験や希望によって多様な選択肢があります。

ただし、完全に介護職を離れるのではなく、職場を変えることで問題が解決する可能性もあります。夜勤のない職場やキャリア支援が充実した環境への転職も、一つの選択肢として考えられます。

介護職を辞めるかどうかの決断は、個人の状況や価値観によって異なります。十分な情報収集と自己分析を行い、自分にとって最適な選択をすることが、今後のキャリアの成功につながるでしょう。

介護の経験は、どのような職種に就いたとしても、必ず活かせる貴重な財産です。その経験を糧に、新たなキャリアに挑戦することで、さらなる成長と充実した人生を築いていくことができるはずです。

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