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みんなが望む働き方は?
介護職の多くの方は、実際に働いている中でどのような働き方を望んでいるのでしょうか?
この記事では、介護職の方々の意識調査アンケートから、介護業界での理想の働き方を分析して、あなたの転職の参考になるようにまとめました。
あなたに合った働き方を選ぶ参考にして下さい。
意識調査アンケート
介護職員の今後のキャリアについて考えていることについて、アンケートを行った結果、「プライベートを充実させたい」といった意見が、正社員と非正規社員のどちらでも一位となりました。
このことから介護職の多くの方々はプライベートを重視している方々が多いことがわかります。
それではプライベートが充実するような働き方とは一体どのような働き方なのでしょうか?
プライベートを充実させるためには
そもそもプライベートを充実させるためには、ワークライフバランスがしっかり取れていることが重要です。ワークライフバランスとは、仕事とプライベートのバランスが取れた状態のことを指しますが、仕事に追われる忙しい毎日を過ごしていると、ふと何のために働いているのかわからなくなります。
先程のアンケート結果から分かることとして、そのバランスが取れていないと感じている人が多いようですが、それはなぜでしょうか?
介護職の勤務形態についても詳細に見ていきましょう。
一般的な介護職の勤務形態
一般的に、介護職は日勤や夜勤など、交代制で働くシフト勤務がほとんどになります。シフト勤務とは、日によって入り時間や定時が異なる変則的な働き方です。
介護職は利用者さんと接する対人援助職なので、入居設備のある施設では日勤と夜勤に分かれて24時間交代制で働きます。特に夜勤は日勤と比べて少人数で働くため、臨機応変な対応力と昼夜逆転しても動けるだけの体力が求められます。また、日勤よりもイレギュラー対応が起きやすいため、事前にアクシデントを防げるように細心の注意を払う必要が有ります。
ここまでで分かる通り、介護職の方々は通常の働き方と違い、シフト勤務かつ夜勤での勤務があるため、プライベートの融通が効きにくいことが分かります。
ポイントは夜勤の有無
介護職の方々が充実したプライベートを過ごすためのポイントは、夜勤の有無にありそうです。そこで夜勤のメリットとデメリットについてもまとめてみました。
メリット
夜勤のメリットは、以下です。
- 夜勤手当が支給される
- 賃金に時間外割増賃金と深夜帯割増賃金が加算される
- 16時間勤務の場合は翌日が休みとなるため、公休と合わせれば連休となる
夜勤専従といった夜勤のみでの働き方もあり、そのメリットは、日中の時間を自由に使える点や勤務回数が少ないことです。また、家事や学業との両立、ダブルワークをしたい方にも適した働き方と言えるでしょう。
デメリット
夜勤のデメリットは、以下です。
- 16時間勤務の場合は労働時間が長いため、心身への負担が大きい
- 日勤よりも人手が少ないため、日勤よりも利用者への気配りが必要となる
- 医師や看護師が不在の場合が多いため、利用者の容態が急変した場合の対応などに強いプレッシャーがかかる
また施設によっては、1人で夜勤をするケースも少なくありません。夜勤専従の場合のデメリットは、昼夜逆転の生活になりやすい点や未経験者の採用が少ない点などです。
夜勤にはこの様にメリットもデメリットもありますが、意識調査のアンケート結果を踏まえると、メリットよりもデメリットを強く感じる方のほうが多いようですね。個人によって考えが分かれる所ではありますが、介護業界の中でも夜勤がある働き方と無い働き方があるので、自分にあった働き方を見つけましょう。
以下に介護職の主な働き方についてもご紹介します。
介護職の働き方を大別すると3種類!
介護職の働き方を大別すると、以下3種類に分けられます。
また大別した上記3種の働き方に含まれる、さらに細かい形態を表にまとめました。
訪問介護 | ・訪問介護事業所 |
---|---|
通所サービス | ・デイサービス |
施設介護 | ・特別養護老人ホーム ・介護老人保健施設 ・有料老人ホーム(介護付き、住宅型) ・サービス付き高齢者向け住宅 ・グループホーム ・ショートステイ |
介護職の働き方1:訪問介護
訪問介護の介護職へ転職した場合は、一般的に利用者宅を訪問して1対1で介護を行います。そのため、1人の利用者に寄り添った介護が可能です。また業務を通じて、それぞれの利用者に合わせた介護を行う、カスタムケア能力も身につきますので、高度なスキルが身につきます。しかし要望の多い利用者に当たった場合は、介助が制限時間内に終了せず、次の利用者を待たせる恐れがあります。
特徴としては、比較的夜勤が少ない傾向が有り、企業によっては直行直帰ができる場合があります。また、1人で仕事をする機会が多いため、人間関係で悩む心配は少ないです。その為、新卒で施設介護に入社し、ライフスタイルの変化(出産、結婚)や人間関係の複雑さが理由で退職される多くの方が、施設介護から訪問介護へ転職されることが多いです。
介護職の働き方2:通所サービス
通所の介護職は、夜勤が基本的にありません。また、遅番や早番の無い施設もあります。ただし、他の働き方と比べて業務を行う時間が短いため、スキルが身につきづらかったり、キャリアが積みづらかったりするでしょう。
夜勤有りと比べて給料が低いため、年収にこだわらない方におすすめです。さらに残業が発生しにくく、日曜日が休みの施設も多いため、プライベートを重視する方にも適しているでしょう。しかし、利用者を送迎するための車の運転業務があることも多く、パート採用の割合が高いです。
介護職の働き方3:施設介護
特別養護老人ホームや介護老人保健施設等などの施設介護へ転職した場合は、一般的にシフト勤務で働きます。また基本的に夜勤が有り、残業のある施設も多いです。忙しく働くことになりますが、反面スキルが身に付きやすく、昇給もしやすいと言えるでしょう。しかし、忙しさのあまり、利用者へのケアが流れ作業になりがちで、業務量も多い勤務形態です。
住宅型有料老人ホーム及びサービス付き高齢者向け住宅といった施設形態の介護転職では、夜勤専門で働く夜勤専従の求人も多く見られます。日勤の場合は、上記の特別養護老人ホームや介護老人保健施設等と比較すると、残業が発生しにくいと言えるでしょう。
認知症高齢者に向き合った介護に携わりたい方は、グループホームへの介護転職がおすすめです。グループホームでは、それぞれの利用者とコミュニケーションを取る時間も多く持てます。
あなたに合った働き方は?
以上の働き方を踏まえ、あなたに合った働き方はどれですか?前述の通り、ポイントは夜勤で働けるかどうかになります。そもそも自分自身が夜勤を好きなのかどうか、または夜勤で働いたことがない場合は、意識調査の結果からも分かる通り、夜勤のない働き方を選択することをおすすめします。
夜勤を避けたい方におすすめの働き方は通所サービス・訪問介護
介護転職で夜勤を避けたい人におすすめのサービス形態は、通所サービスと訪問介護です。ただし、通所サービスを選んだ場合は、プライベートの融通は効きますが、キャリアを築きづらく、給与が低いことを覚えておきましょう。
一方、訪問介護は、一部、夜勤有りの企業もあるため注意が必要です。しかし、上手く夜勤無しの訪問介護を展開する企業に採用された際は、キャリアを築きやすく、給与も高い傾向にあるため、長く勤めることをおすすめします。
夜勤対応可能な方におすすめの働き方は施設介護・訪問介護
夜勤対応可能な方におすすめしたいサービス形態は、施設介護や訪問サービスになります。同僚や仲間と一緒に助け合いながら、多くの方にケアをしたい方には、施設介護がおすすめできます。しかし、高度なカスタムケアスキルの向上とライフワークバランスを重視したい方には、訪問介護がおすすめです。
まとめ
介護業界で転職する場合は、各働き方の特徴を事前に調べて、自分に合う働き方を選びましょう。特に夜勤の有無によって大きく働き方が変わるので、その点はご注意ください。
以下、ご参考にご覧ください。
・夜勤対応可能な場合
施設介護(同僚や仲間と一緒に多くの方に対してケアを提供したい方におすすめ)
訪問介護(高度なカスタムケアスキルの向上とライフワークバランスを重視したい方におすすめ)
・夜勤対応不可の場合
通所サービス(給与は低い傾向にあるが、プライベートを完全に優先したい方にはおすすめ)
訪問介護(高度なカスタムケアスキルの向上とライフワークバランスを重視したい方におすすめ)
優良企業についてもまとめてあるので、ご参考ください。