目次
介護職は身体的負担が大きく、特に腰痛のリスクが高い職業というイメージを持たれやすいです。
本記事では、介護職における腰痛の実態や原因、予防法、そして腰痛が起きた際のケア方法について詳しく解説します。
これから介護職への就職を検討しているけど用地痛が心配方、
すでに腰痛を抱えている介護職の方々に向けて原因と予防方法を紹介します!
介護職における腰痛の実態とは?
介護職の腰痛問題に多くの従事者が悩まされています。
介護労働安定センターの調査によると、介護職の約3割が「身体的負担が大きい(腰痛や体力に不安がある)」と回答しており、多くの介護職の方々が身体的な不安を抱えていることがわかります。
参考:公益財団法人|介護労働安定センター『令和5年度 介護労働実態調査結果』
介護職と腰痛の関係
介護職と腰痛の関係は密接です。主な要因として以下が挙げられます。
- 頻繁な重量物の持ち上げ(利用者の移乗など)
- 長時間の立ち仕事や前屈み姿勢
- 急な動作や不自然な姿勢での作業
- 疲労の蓄積
これらの要因が積み重なってに作用し、介護職の腰痛リスクを高めています。
腰痛が介護職に与える影響
腰痛は介護職の仕事に大きな影響を与えます。
- 業務効率の低下
- 休職率の上昇
- 医療費の増加
- 介護の質の低下
- モチベーションの低下
腰痛により、介護職員の健康だけでなく、提供するサービスの質にも影響が出る可能性があります。
そのため、腰痛対策は個人だけでなく、組織全体で取り組むべき課題であるともと言えます。
腰痛の原因3つ
介護職の腰痛には主に3つの原因があります。これらを理解することで、効果的な予防策を講じることができます。
原因1:長時間の立ち仕事と重労働
介護職は長時間の立ち仕事が多く、また利用者の移乗や入浴介助など重労働を伴うことが多いです。
これらの作業は腰部に大きな負担をかけ、腰痛の主要な原因となっています。
- 利用者を抱え上げる際の瞬間的な負荷
- 長時間の前屈み姿勢による筋肉の疲労
- 負担がかかる姿勢での作業による筋肉の緊張
これらの要因が重なり、腰部への負担が蓄積していきます。
原因2:不適切な姿勢や体の使い方
正しい姿勢や体の使い方を知らないまま介護作業を行うと、腰痛のリスクが高まります。
特に以下のような不適切な動作が問題となります。
- 腰を曲げたまま重いものを持ち上げる
- 体をひねりながら重いものを持ち上げる
- 急な動作で利用者を支える
これらの動作は、腰部に過度の負担をかけ、腰痛の原因となります。
原因3:職場環境の影響
職場環境も腰痛の一因となることがあります。
- 不十分な作業スペース
- 老朽化した設備や介護機器
- 人員不足による過重労働
これらの要因により、適切な介護動作が困難になったり、心理的ストレスとして現れたりすることがあります。
基本的な腰痛予防4つ
腰痛を予防するためには、日々の心がけと適切な対策が重要です。
ここでは、介護職の方々が実践できる基本的な腰痛予防法を4つ紹介します。
予防1:正しい姿勢の重要性
正しい姿勢を保つことは、腰痛予防の基本です。以下のポイントに注意しましょう。
- 背筋を伸ばし、猫背にならないよう意識する
- 重いものを持ち上げる際は、膝を曲げて腰を落とす
- 作業時は足を肩幅に開き、安定した姿勢を保つ
- 頻繁に姿勢を変え、同じ姿勢を長時間続けない
これらの姿勢を意識することで、腰への負担を軽減できます。
デスクワークが必要なシーンもあるため、介護中の姿勢だけでなく、座っているときの姿勢も意識することが大切です。
予防2:腰痛を防ぐ体の使い方
適切な体の使い方も腰痛予防に効果的です。
- 重いものを持ち上げる際は、腹筋に力を入れる
- 利用者の移乗時は、自分の体重を利用する
- 物を持ち上げる際は、できるだけ体に近づける
これらの方法を実践することで、腰への負担を分散させることができます。
予防3:腰痛予防のための日常的な習慣
日常生活での習慣も腰痛予防に重要です。
- 定期的なストレッチや軽い運動
- 適度な休息と十分な睡眠
- バランスの良い食事と適正体重の維持
これらの習慣を身につけることで、腰痛のリスクを軽減できます。
予防4:サポートグッズ
適切なサポートグッズの使用も腰痛予防に効果的です。
- 腰痛ベルト:腰部を安定させ、過度の動きを抑制
- クッション:長時間の座位作業時に使用
- 滑り止めマット:入浴介助時の転倒防止
- 介護リフト:重い荷物や利用者の移動時に使用
これらのグッズを適切に活用することで、腰への負担を軽減できます。
また、YouTubeなどの動画サイトにも介護職の方に向けた腰痛ケアの動画がいくつかアップされています。以下の動画は、「東京大学医学部付属病院22世紀医療センター」が監修した動画ですので、参考にしてみましょう。
腰痛が起きた後のケア方法
腰痛が発生してしまった場合は、適切なケアが重要です。ここでは、腰痛が起きた後の効果的なケア方法を紹介します。
ケア1:簡単なストレッチ
軽度の腰痛の場合、以下のようなストレッチが効果的です。
- 膝抱えストレッチ:仰向けになり、両膝を抱えて胸に近づける
- 猫背・反り腰ストレッチ:四つん這いになり、背中を丸めたり反らしたりする
- 腰ひねりストレッチ:仰向けになり、膝を立てて左右に倒す
これらのストレッチを1日3回、各10秒ずつ行うことで腰の筋肉をほぐすことができます。
具体的なストレッチ方法については、以下のような動画を参考にしてください。
ケア2:リラクゼーション法
心身のリラックスも腰痛の改善に効果的です。
- 深呼吸:ゆっくりと深い呼吸を繰り返す
- 温熱療法:入浴やホットパックで腰を温める
- マッサージ:腰周りの筋肉をやさしくマッサージする
これらの方法で体をリラックスさせ、筋肉の緊張を和らげることができます。
ケア3:通院
腰痛が重度の場合や長期間続く場合は、専門医への通院を検討しましょう。
以下のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
- 激しい痛みが続く
- 足にしびれや痛みが広がる
- 発熱を伴う
- 尿や便の異常がある
適切な診断と治療を受けることで、早期回復につながります。
まとめ:健康的に介護職を続けよう
介護職における腰痛は避けられない問題ではありません。適切な予防策と対策を講じることで、健康的に長く働き続けることができます。
本記事で紹介した方法を日々の業務に取り入れ、自身の健康管理に活かしてください。
また、腰痛対策は個人の努力だけでなく、職場全体で取り組むべき課題です。
適切な機器の導入や作業環境の改善、定期的な研修など、組織的な対策も重要です。
健康な体があってこそ、質の高い介護サービスを提供できます。
自身の健康を大切にし、やりがいを持って介護職を続けていきましょう。
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